いつも当蔵のお酒にご理解と応援を頂きまして誠にありがとうございます。
土田酒造の土田祐士です。
第95回関東信越国税局酒類鑑評会 純米吟醸酒の部門にて、優秀賞を受賞しました。
これもひとえに応援頂いている皆様のおかげです。
ありがとうございます。
本当に嬉しい受賞です。
それは、不利な条件であえて出品をしていて、それで入賞をしたからです。
どのような不利な条件かと申しますと、
・生酛
・協会701号酵母
・群馬県産の飯米
・精米歩合60%
・酵素剤などの添加物なし
という内容のお酒で出品をしました。
この条件で賞をとるのは、とてもとてもとてもとても困難な壁です。
参考までに、令和3年の全国新酒鑑評会のデータになりますが、
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・7号酵母の出品が0.2%しかなく、入賞したのは無し
・全体の79%が山田錦。酒米がほとんどで、飯米の出品はわずか
・精米歩合50%よりも上(削ってない)での入賞は0.5%
・生酛山廃でのそもそもの出品が1.5%しかなく、入賞は0.4%
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と、すべてが、入賞する確率がまったくない条件で出品をしております。
とくに香りに関しては、りんご系の「カプロ酸エチル」が全国的に主流です。
香りの高さの数値でいえば、全国に出品されたお酒のカプロ酸エチルの平均が 6.5ppm。
当蔵のお酒は、1.3ppmと、全国平均の1/5と、賞をとりやすい香りをあえて低く出ているため(7号酵母なので)全国の酒蔵さんのお酒と異なります。
だからこそ、この技術で優等賞を受賞したことが、このお酒の価値を際立たせています。
純米吟醸酒の部門が立ち上がって、生酛・7号酵母・飯米で入賞したのは、今までの資料からは見つけることができないので、おそらく史上初となる快挙です。
今回ご案内しますのは、受賞したお酒と全く同じ材料・技術で造られた「土田生酛別誂5号」です。
出品は、確率をあげるため何本か搾るのですが、そのうちの1本となります。
出品はひとつだけしか出せないので、最後にどのお酒にするか悩んだ1本です。
受賞したお酒と醪は違うのですが、味わいはほんの微差ですので、受賞したお酒と同じ風格がございます。
これが、入賞したお酒と同じような味わいか、とご体験いただける味わいとなっております。
土田酒造の意義を伝えられる1本となります。
この特別な一杯をぜひご体験ください。
新たな驚きと感動を提供することをお約束いたします。
土田酒造 土田祐士
「土田生酛 別誂 5号」 ・原料米 :ひとめぼれお(群馬県産) ・精米歩合:60% ・仕込み水:武尊連峰伏流水(関東名水百選) ・麹歩合 :25% ・種麹 :焼酎用黄麹・Roots36 ・酒母製法:生酛 ・酵母 :協会701号 ・アルコール度数:15.2%(原酒) ・グルコース:3.5 ・日本酒度 :−10 ・酸度 :1.5 ・アミノ酸 :1.3 ・火入れ :1回火入れ ・保管方法 :冷蔵 ※記載されている原材料のみ使用。 ラベル表示義務がない添加物も不使用です。 |