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デジタルから自然を感じる

興奮!
ぜひ、画像をご覧ください!

こちらは、当蔵にいる、菌の種類です。
株式会社BIOTAさんとの共同研究の、途中結果です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000075733.html

画像を解説しますと、1つの色が、1種類の似ている菌のグループだと思ってください。
さらに同じ色のグループには、属性が似ているが異なった働きをするいろいろな菌がいます。

例えるなら、色ごとに、日本人、イギリス人、エジプト人といった、人種のようにわかれています。その1つ1つの色の中でも、同じ日本人として、群馬県民、福岡県民、大阪府民のように、分かれているのと同じです。

色の大きさは、菌が占めている多さです。
菌は、どれだけ多くの仲間を増やすかに一生懸命。いわば戦国時代の陣地取りを常にしています。色は、その陣地の割合になります。

ちなみに、この分布は、うちの廊下です。この他にも、壁とか、麹を造る部屋とか、使っている台なんかも調べてまして、この種類つまり色そのものやその割合が変わっていきます。
この種類や大きさが変わっていることから、また異なった菌たちが多様に存在することがわかりました。

では、何を興奮しているかというと。
今回、発酵中のお酒も調べているのですが、建物や道具からは見つからなかった菌たちが、発酵中のお酒から検出されたのです!

不思議じゃないですか?どこにいたの?って。

おそらくは、人が運んできたのでは?という推測まではたっていますが、まだわかりません。

今年はなんとなく「乳酸菌の種類が違う」と、蔵人たちは言ってました。

乳酸菌を活用する工程は「酒母」です。
この酒母を造る担当者が、昨年とは違う人がおこなっていました。
となると、この担当者の独特の菌が介在しているのか?など、空間の菌と、人の菌との共存を感じてしまいます。

私たちの蔵は、菌を活用してお酒づくりをしていますので、なんとなく「いろいろな菌がいるよねー」という実感はありました。このように、デジタルによって見える化されることで、よりいっそうの自然を感じるという、不思議な体験をしております。
蔵を歩くたびに、こんな多くの種類の菌がいて、私たちはそのおかげでお酒の味が豊かになっているんだ!

と改めて実感しております。

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