皆様のおかげで「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産の登録となりました。
おかげさまで「より伝統的な技法で造られたお酒を飲みたい。」と、ご相談をいただく機会が増えております。
今回、伝統的酒造りの価値が、より深く体験できるお酒として、幻のお米「亀の尾」を使用したお酒をご案内いたします。
①江戸時代の製法
ご存知のとおり、土田酒造は麹だけではなく、江戸時代の製法である生酛。
そして蔵付き酵母使用と、昔ながらの技法を受け継いできたため、近代的なお酒よりも、より伝統的な価値を伝えやすくなっております。
②亀の尾使用
土田酒造としては、初の試みとなる亀の尾です!
亀の尾は、ご存知のとおり一度絶滅しかけたお米です。
復活させたのは、新潟の久須美酒造さんです。
酒米と勘違いされがちですが、れっきとした飯米で「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ササニシキ」「はえぬき」「つや姫」といった品種のルーツとなっております。
現代の食卓を支えるルーツであるお米を使用することで、伝統と未来をつないでいる伝統的な価値が上がります。
③古代の栽培方法 自然栽培米
この亀の尾は、群馬の地にて、農薬や肥料を使わない自然栽培で育てられました。
自然の力を最大限に活かしながら、土壌や生態系のバランスを保つ方法であり、日本の伝統的な米作りの原点であります。
余分なものを使わないため、その土地ごとの独自の風味や特徴をお米に反映され、地域の風土を感じさせるお米となっております。
これらの理由から、ユネスコの登録文にある「伝統的に培われてきた技術が各地の風土に応じて発展し、自然や気候と深く結びつきながら伝承されてきた。」
という内容に、醸造の技術だけではなく、原料であるお米も合致したお酒となります。
味わいは、一口目にふくんだときの力強い旨味が広がり、土壌の力を活かして育てられた亀の尾の自然の豊かさを感じさせます。
そして驚くほど軽やかな後味が混在しております。まるで、吟醸酒のような後味の軽やかさがあります。
お酒好きな方はもちろん、日本酒初心者の方まで、どなたが飲んでも満足できる味わいです。
これから年末にむけ、ご挨拶の品や、ご自身へのご褒美に、より伝統的な酒造りを感じるお酒はいかがでしょうか?
この精神を体現するこのお酒を飲むことは、単なる嗜好品を超えた文化体験となることを願っております。
未来の日本酒文化を共に支えていただけましたら幸いです。
「シン・ツチダ 亀の尾」 ・原料米 :亀の尾(群馬県産) ・精米歩合:90% ・仕込み水:武尊連峰伏流水(関東名水百選) ・麹歩合 :35% ・種麹 :焼酎用黄麹 ・酒母製法:生酛 ・酵母 :蔵付き酵母(酵母無添加) ・アルコール度数:16%(原酒) ・グルコース:3.1 ・日本酒度 :−12 ・酸度 :3.1 ・アミノ酸 :2.3 ・火入れ :1回火入れ ・保管方法 :常温可能 ※記載されている原材料のみ使用。 ラベル表示義務がない添加物も不使用です。 |